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----------- 日経ISで躍進企業の経営情報戦略と戦術 ■
■ 2005/10/31 第23号 ■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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今日は、遠藤食品株式会社(英文社名:Endo
Foods
CO.LTD.)です。
すし屋向けの業務用ガリという市場を開拓しました。独自ISOで社内改革を行い、品質・効率を日々向上させています。
取扱い製品:
新がり、紅しょうが、サラダ生姜、梅製品、らっきょう、ごぼう製品、しば漬、佃煮生姜、たくあん、わかめ製品、おろししょうが、おろしにんにく
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■経営のポイント
◇国際規格ISO9001の認証を取得
創業2代目にあたる遠藤栄一専務(36歳)は、同業他社で修行したあと、1996年に遠藤食品に入社しました。その後2年間、社内をくまなく回り、現状をつぶさに見た結果、改革の必要性を感じたそうです。
遠藤食品は2000年3月に、漬物業界で初めてISO(国際標準化機構)9001の認証を取得しました。
当初ISOは、社内改革・意識改革のためのツールだったそうです。作った作業手順書は23項目、作業要領は約800枚に及びます。
さらに今年6月からは、文書のビジュアル化に取り組んでいます。従来の文書は文字多く、社員にとって使い勝手が悪かったためです。
決めた手順を徹底して守ることで、クレームは減っていったそうです。そして、国内はもとより
世界のお客様にも愛される商品づくりに励んでいます。
◇社員が自分で考える風土が定着
改善活動は、既にISOで文書化された作業のなかでムダを見つけるところから始まります。
小さな改善も積み重なれば大きな効果を生みます。改善策を試行し、定量効果を調べます。
「生産量の増加」などプラスの効果と、「不良品数の増加」などマイナスの影響の両方を検証します。
そして、マイナス面が小さいことが確認されると、改善策を定着させ、ISOの文書も改訂します。
■会社データ:
遠藤食品株式会社
売
上 高 26期、約25億円 27期、約26億円 28期、約27億円
資 本 金
28,000,000円
従業員数
117名(男47名 女70名) (平成16年7月現在)
取引銀行足利銀行/田沼支店、みずほ銀行/足利中央支店
◆遠藤食品株式会社
(本社)栃木県佐野市下彦間町697番地
◆遠藤食品株式会社
東京営業所東京都中央区日本橋小舟町9-5 エンドービル3階
◆株式会社エンドウ
栃木県佐野市下彦間町698番地
◆有限会社遠藤運輸 栃木県佐野市下彦間町696番地
参照先 → http://endo-foods.co.jp/kaisha.htm
■企業理念:
1.日本の味を愛する
1.お客様に感謝する
1.我が社と家庭を愛する
1.地域社会に奉仕する
そして企業を繁栄させ、人の心を豊かにする
■会社沿革:
創業1961年、会社設立1973年。
1961年4月、佐野市下彦間町に漬物製造工場を建設。 甘酢生姜、紅生姜、甘楽京、山ごぼう、すし梅等を主体に製造卸売業として発足。
1962年頃、寿司店向けの業務用がりを研究開発。
1988年1月、JAS認定工場となる。工場敷地16,500平方メートル。
1994年7月、本社南へ3キロの場所に、敷地6,600平方メートルの大規模倉庫。
1999年9月、HACCP・AJVC会員。
2000年3月、業界初のISO9001の認証取得。
2000年11月、東京都中央区日本橋に東京営業所を開設。
2001年7月、本社隣接地に新工場建設。
2003年3月、ISO14001を認証取得。
2003年3月、ISO9001:2000年版への移行並びに拡張を終了。
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■ISO (国際標準化機構)
ご存知のように、ISO(International
Organization for
Standardi-zation)は、工業標準の策定を目的とする国際機関で、各国の標準化機関の連合体です。1947年に設立され、現在では147カ国が参加しています。本部はスイスのジュネーブにあります。
1993年の市場統合を目指した欧州諸国において始まりました。 統一市場で製品を自由に流通させるには、製造者の品質システムや製品の適合性について、共通の方式や基準による評価が不可欠でした。
統一市場で勝ち残りを目指す欧州企業は、競ってこの審査登録を取得し、やがてこの傾向は、欧州を主要取引先とする世界各国へと急速に拡大しました。
遠藤食品は2000年3月17日に業界初のISO9001の認証を取得し、2003年3月11日にISO14001の認証を取得しました。
◇ISO9000シリーズ
ISO9000は、品質マネジメントシステムの基本と用語を定め、ISO9001は、品質マネジメントシステムへの要求事項を定めています。 効果的に顧客及び適用される法令・規制要求事項を満足し,顧客満足を目指す組織が用いる要求事項の規格です。
ISO9004は、品質マネジメントシステムのパフォーマンス改善の指針を定めています。 持続的な顧客満足によって、全ての利害関係者の便益につながるQMSを改善するための指針です。
今日では、ISO9000シリーズは、商取引上の便宜といった当初の目的を超えて、さらに重要な意義を持ちつつあります。
規格の主旨:
”顧客ニーズをとらえた経営者の明確な方針と目標の下に、組織の全ての階層が、責任・権限や業務方法を体系的に明文化したシステムに従って行動し、経営者がこれを定期的に見直していこうというもの。”
この考え方はあらゆる分野に適用が可能です。取得と継続の努力は、組織のマネジメントの質そのものを向上させます。
例えば、遠藤食品では、ISO9001の導入により、 ☆
目標を達成させられる会社への変化。 ☆ 従業員の能力向上により、全員が主役になれる。 ☆
業務の標準化、クレーム・不良の再発防止により、お客様からの信頼を得られ、コスト削減も実現。 ☆ 顧客志向の会社に変身し、売上増が実現できる。
などといった効果が発揮されているそうです。
激しい国際競争環境の中で発展を目指す企業にとって、品質システムの審査登録は、もはや戦略上の必須アイテムとなりつつあります。
参照:
→日本規格協会 http://www.jsa.or.jp/iso/iso9000.asp
→日本能率協会 http://isoweb.jma.or.jp/
◇ISO14000シリーズ
組織活動が環境に及ぼす影響を最小限にくい止めることを目的に定められた環境に関する国際的な標準規格です。
環境マネジメントシステムに関するISO14001/14004を始め、環境監査に関するISO14010/14011/14012などから構成されます。
1996年に発行したISO14001には、組織活動、製品及びサービスの環境負荷の低減といった環境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが継続的に改善されるシステム、つまり環境マネジメントシステム(Environ-mental
Management System,
EMS)を構築するための要求事項が規定されています。
環境マネジメントシステムを、PDCAサイクル(Plan, Do, Check,
Act)の概念をもとに実行することによって、環境負荷の低減や事故の未然防止が行われるものです。
参照:
→日本規格協会 http://www.jsa.or.jp/iso/iso9000.asp
→日本能率協会 http://isoweb.jma.or.jp/
◇HACCP(Hazard
Analysis and Critical Control
Points:危害分析重要管理点)システム
1960年代に米国の宇宙開発計画の一環として、米国航空宇宙局(NASA)と米国陸軍Natick研究所
とが共同で、宇宙食の製造に当たって食品の安全性を高度に保証する衛生管理手法として開発されました。
現在は、食品の安全性を確保する上で最も効果的かつ効率的な手法であるとして高く評価され、食品業界に導入が推進されています。
→HACCP・AJVC http://www.haccp-ajvc.jp/p_dantai.htm
$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ $ $ 編
集
後 記 $ $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$
遠藤食品の審査登録機関は
DNV(デットノルスケ・ベリタス・エーエス)でした。
http://www.dnv.jp/
認証機関はJAB(日本適合性認定協会)ならびに海外の顧客に対応するためUKAS
(英国の認証機関)の認定を受けました。
http://www.jab.or.jp/
http://www.ukas.com/
ISO9000シリーズの審査登録を受けるためには、ISO9000シリーズの要求事項に適合する仕組みを組織の中で作ることから始まります。
ISO9000シリーズの規格要求事項には、「WHAT」(何をするべきか)はありますが「HOW」(どのように実現するか)はありません。つまり、「HOW」(どのように実現するか)に関しては、企業の自主的な判断に任されているので、企業によって色々な解釈の仕方が出てきます。したがって、ISO9000シリーズは、「正解のない規格」と言えます。
ISO9000シリーズの仕組みを作る際に最も重要なのが「シンプルに考える」ことであり、細かく作り込みすぎると運用時に困ることになります。
今後、すし屋が大きく増えることは望めませんので、これからは、牛丼屋やそば屋などで使うショウガ加工品を強化していくそうです。
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関連リンク:
サイト名
ISO WORLD URL http://www.ecology.or.jp/isoworld/
サイト名 物流タウン URL http://www.transport.or.jp/
サイト名
標準の世界へようこそ URL http://www2u.biglobe.ne.jp/~standard/
サイト名 ISO JAPAN URL http://www.iso-japan.com/
サイト名
いそいそフォーラム URL http://www2s.biglobe.ne.jp/~iso/
サイト名 InternationalOrganization For Standardization(ISO) URL http://www.iso.ch/iso/en/ISOOnline.frontpage
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では、また、次回お会いしましょう!!
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※記事参照元:日経情報ストラテジー2005年11月号 コンテンツの著作権は発行人Ken
Ishiyamaに属します。
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発行者 Ken
Ishiyama e-mail kishiym@yahoo.co.jp
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