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■ ヒントと知恵!!
■ ----------- 企業の経営と人事の戦略と戦術
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■ 2014/1/28 第45号
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アサーティブネス
◆「アサーティブネス」とは?
アサーティブネスは英語の”Assertiveness”から来ており、自己表現とか意見表明という意味です。
多くの人間発達の専門家や心理療法士が教える特質で、自己啓発書やビジネス書などでしばしば取り上げられています。
自分を大切にすることと関連しており、コミュニケーションの重要な技法と考えられています。
◆いろいろなコミュニケーション
・受身的なコミュニケーションをする人は、自分の「個人の境界」を守らず、攻撃的な人々に傷つけられたり、不当な扱いを受けたりすることを許し、通常、他人に影響を及ぼすというリスクを冒そうとしません。
・攻撃的なコミュニケーションをする人は、他人の「個人の境界」を尊重せず、他の人に影響を及ぼそうとして、他の人をしばしば傷つけます。
・欺瞞的、作為的なコミュニケーションをする人は、本心は表に出さず、トゲのある言い方や回りくどいやり方で人を責める。正面から人と向き合えないため、人を操ることで自分の望む状況にもっていこうとします。
・アサーティブなコミュニケーションをする人は、自分の心の中を開示することを恐れず、他人に影響を及ぼそうとしません。他人の「個人の境界」を尊重し、攻撃的な侵入から自分を守ろうとします。
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$ アサーティブネスなコミュニケーション
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◆アサーティブであることの利点
アサーティブとは、発展的・協調的自己主張ということで、相手を尊重しながら自分の要望・意見をきちんと相手に伝え、人間関係を損なうことなく自分の要望や意見を表明するための方法論です。
他人と交流する際に、自分の権利を守ることを目標としています。
アサーティブであることは、多くの場合、自分の利益になりますが、欲しい物が必ず手に入るわけではありません。
アサーティブであることにより自己肯定感が増し、周囲の人からみてもどのように接すれば良いかが分かり、曖昧な点がなくなります。
言いづらい内容であってもこちらの主張をしっかり伝え、問題解決に持っていくための手法として有効です。
◆アサーティブネスを身に付ける
近年、企業においても、アサーティブネスは、「マネジメント」「新人教育」「リーダー養成研修」など、幅広い場面で活用されるようになってきているようです。
アサーティブネスを身に付けるためには、自分のコミュニケーションのとり方の問題点に気づくことが第一歩です。
以後は、ロールプレイングを繰り返しながら、適切な表現方法を身に付けていくことになります。
アサーション・トレーニングにおいては、自己主張に関するいくつかの過誤に対する心理教育から始まり、攻撃的な自己主張や不十分な自己主張との違いを明らかにした上で、適切な自己主張について学びます。
方法としてはソーシャル・スキル・トレーニングと同じです。
対人恐怖、社会恐怖やいわゆるバタードウーマンのように、自己主張に困難を感じている人が対象となります。
アサーティブネスを身に付けるためのセミナーや研修等も、多数開催されています。
興味を持たれた方は、参加してみるとよいかもしれません。
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$ アサーティブネスの技法
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◆壊れたレコード
「壊れたレコード」という技法は、アサーティブネスの専門家達によって支持され、広く行われています。
不当な抵抗に出会ったら、その都度、自分の要求を繰り返して述べるという技法です。
この言葉の由来は、表面に傷のあるレコードをかけると、蓄音機の針が跳んで、数秒間の録音が、無限に繰り返されることから来ています。
この技法の短所は、抵抗が持続する時には、繰り返すにつれて、話し手の要求が力を失っていくことです。
要求が過度に繰り返されると、言葉の権威は逆に低下します。
そのような場合には、他の何らかの強制手段が必要となります。
◆のれんに腕押し
「のれんに腕押し」と呼ばれる技法を提唱する人もいます。
敵対者があなたを批判しても、その言葉の一部に限定的に真実を見出し、それに賛成するという技法です。
一部分だけ、あるいは原則だけなら、賛意を表明することも可能です。
◆欠点についての質問
欠点についてへの質問は、特定のことについて、さらに批判を求めるものです。
しかし、相手からの批判の一部に賛成して、自分の欠点を認めたとしても、それは決して相手からの要求を受諾するということではありません。
◆「私」を主語にすること
「私」を主語にして述べると、自分の立場における感情や希望を、他人への評価を表明したり、他人への感情を責めたりすることなく、伝えることができます。
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アサーティブネスの考え方は、対社外では、長引いている打合せを相手を不快な気持ちにさせずに切り上げるとか、取引先からの誘いを相手の気分を害さずに断るなどの場合、対社内では、何度言ってもミスを繰り返す部下に注意するとか、上司から急に頼まれた仕事を断る場合などといった、多くの場面で活かすことができます。
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では、また、次回お会いしましょう!!
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