起業家精神・・・
entrepreneurship はイノベーション遂行の機能的な能力で、日本では「企業家精神」とか「起業家精神」と翻訳されています。これは経済発展の原動力で、企業の未来を切り開くものです。企業活動が非常に活発な経済では、新しくて優れた製品やサービスが絶え間なく生まれていますし、企業家精神が非常に高い水準にあると多くの社会的利益が生み出されます。
企業家精神とは新しい小規模事業の創設とその成長を意味する場合が多いですが、その解釈は十人十色です。企業家精神にあふれた行動は様々な動機で引き起こされ、中心となるのは金銭的利益です。しかし、それが常に最大の動機であるというわけではありません。独立、自己目標の実現、創造的活動、などへの欲求もあります。
企業家精神は、市場経済が機能するために中核となるものです。事業を興し、成長させる企業家は、革新的なアイディアの考案、適用、普及を促進する上で、変化をもたらすという極めて重要な役割を果たします。
企業家は、資源を効率的に使用するだけでなく、経済活動の領域を拡大します。進取的な人々は、利益を生む可能性のある経済活動のチャンスを探求、認識し、彼らの直感を試すためにリスクを受け入れるのです。
イノベーションは、新しい製品、新しい生産手段、新しい市場、新しい原材料・半製品、新しい組織という5つのフェーズの新たな組み合わせで、それによって経済の新次元を開くものです。
イノベーションのタイプは、既存の技術体系を破壊しまったく新しい市場を開拓する構築的革新、アナログからデジタル技術への転換にみられるような革命的革新、技術的には既存技術を用いながらまったく新しい市場を開拓する間隙創造、既存技術を強化し既存の市場を深耕する通常的革新の4つがあります。
企業家精神の育成には、資本市場、労働市場、そして物とサービス市場のそれぞれがきちんと機能していることが必要です。
また、企業家精神育成に対する障害を取り除き、新たな試みやリスクを伴う試みに皆がもっとチャレンジできるようように条件を整えることも必要です。国や自治体も、様々なプログラムを通して企業家精神の育成を図っています。
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