1.メニューの基礎
メニューを使うとさまざまなコマンドを簡単に呼び出すことができ、一貫性のあるユーザー
インターフェイスを提供できる。
"メニュー バー" は、フォームの "タイトル
バー" のすぐ下に表示される。メニュー バーには、複数の
"メニュー タイトル" を表示できる。メニュー
タイトル ([ファイル] メニューなど) をクリックすると、メニューがドロップダウンしてメニュー項目が表示される。メニュー項目には、コマンド
([新規作成]、[Microsoft Visual Basic の終了] など)、区分線、またはサブメニュー
タイトルなどがある。各メニュー項目は、メニュー
エディタで定義されたメニュー コントロールに対応している。
メニュー項目を機能別にグループ分けすると、アプリケーションが使いやすくなる。
メニュー項目には、処理を直接実行するものがある。たとえば、[ファイル]
メニューのメニュー項目の [終了] コマンドは、アプリケーションを終了する。また、ダイアログ
ボックスを表示するメニュー項目もある。ダイアログ
ボックスとは、アプリケーションが次の処理を実行するのに必要な情報をユーザーが入力するウィンドウのことである。このようなメニュー項目の後には、省略記号
(...) を付ける。たとえば、[ファイル] メニューのメニュー項目
[名前を付けて保存] コマンドでは、[ファイル名を付けて保存]
ダイアログ ボックスが表示される。
メニュー コントロールは、ほかのオブジェクトと同様に、外観と動作を定義するプロパティを持つオブジェクトである。デザイン時または実行時に、Caption
プロパティ、Enabled プロパティ、Visibleプロパティ、Checked
プロパティなどのプロパティを設定できる。メニュー
コントロールには、マウスまたはキーボードでメニュー
コントロールを選択したときに呼び出される
Click イベントがある。
2.ショートカット メニュー
"ショートカット メニュー" は、フォーム上のメニュー
バー以外の位置に表示されるメニューである。ショートカット
メニューに表示されるメニュー項目は、マウスの右ボタンが押されたときのマウス
ポインタの位置によって変わる。このため、ショートカット
メニューは "コンテキスト メニュー"
とも呼ばれる。ショートカット メニューを使用すると、共通のメニュー
コマンドを状況に応じて効果的に使用できるようになる。
1 つ以上のメニュー項目があるメニューは、実行時にショートカット
メニューとして表示することができる。ショートカット
メニューを表示するには、PopupMenu メソッドを使う。
3.メニュー エディタの使用
メニュー エディタを使って、メニューへの新しいコマンドの追加、メニュー
コマンドの別のコマンドへの置き換え、新しいメニューやメニュー
バーの作成、および変更や削除ができる。メニュー
エディタを使用すると、簡単にメニューを作成できる。メニューの構成要素の作成、設定、変更を対話形式で行うことができ、コードを記述する手間が省ける。
メニュー エディタを表示するには、[ツール]
メニューの [メニュー エディタ] をクリックする。
メニュー コントロールのほとんどのプロパティは、メニュー
エディタを使って設定できる。[プロパティ]
ウィンドウには、メニュー コントロールのすべてのプロパティを表示できる。通常は、メニュー
エディタでメニューを作成するが、特定のプロパティを変更する場合は、[プロパティ]
ウィンドウを使用する。
[MSDNより引用]