《質問-2》VisualBasicで作ったものをネットで使うことができますか。
《回答》
インターネットとは、IPというプロトコルを使って世界中のコンピュータを繋いでしまおうという計画です。Visual
Basicを使って、OLEをベースにActiveXコントロールを使えば、TCP/IPプログラミングを行うことができます。また、WWWのサーバーから呼び出されるCGIで、Visual
Basicを使ってしまうことも可能です。
Visual Basicで手軽にネットワークを使うには、WinSock=MicrosoftのInternet
Controls Pack(ICP)に含まれるActiveXコントロールを使うのがよい方法です。Internet
Controls Packは、32bitのInternet用ActiveX コントロール集です。ActiveXコントロールはOCXですから、VB,
VC++, Access などで利用することができます。比較的上位のプロトコルに合わせて作成されていますので、WinSock
APIやプロトコルに対する詳しい知識はなくてもなんとかなってしまいます。
ICPには、次のようなものがあります。
・WinSock TCP ActiveX コントロール
クライアントおよびサーバー用があり、相手を指定する、すなわちTCP/IPを使った通信を実現する。実行時には非表示であり、双方向のデータ交換が可能だ。これさえあれば何でもできます。
・WinSock UDP ActiveXコントロール
クライアントおよびサーバー用があり、相手を指定しません。すなわちUDPでのブロードキャストを使った通信ができます。実行時には非表示であり、双方向のデータ交換が可能です。
・FTP ActiveX コントロール
FTPクライアントのコントロール。ファイル転送を実現します。実行時は非表示です。
・HTTP ActiveX コントロール
HTTPクライアントのコントロールです。つまり、HTMLドキュメントを直接取得できるものです。MIMEの情報も得られます。
・HTML ActiveX コントロール
HTMLデータの分析とレイアウトをしてしまうコントロールであり、これによりブラウザが作れます。
・NNTP ActiveX コントロール
ニュースサーバへの接続、ニュースグループ・記事のリスト表示、記事の取得・投稿ができるコントロールです。
・SMTP ActiveX コントロール
SMTPメールサーバーへのアクセスをし、インターネットメールの投函ができます。
・POP ActiveX コントロール
POP3プロトコルによるメールサーバーへのアクセスをし、メールサーバーからのインターネットメールの取得が可能になります。
パケットを送ったり、特定の相手とコネクションを張ったりするIPやTCP、UDPのコントロールがありますので、それらの上でプログラミングができるということになります。
たとえば、ネットワーク・ゲーム、呼び出し&チャット、特定データの検索などのプログラムが考えられます。