《質問−6》VisualBasicとDOSBasicの違いがよくわかりません。
《回答》
VisualBasicとDOSBasicの違いは、
1.デザイン方法
2.プログラミング方法
の2点にあります。
1.デザインは、DOSBasicでは基本的にすべてプログラミングを行う必要がありましたが、VisualBasicでは簡単にデザインできるようになりました。
たとえば、OKボタンやキャンセルボタンなどは、DOSBasicでは、グラフィック命令を使ってボタンのサイズや表示座標を求めることが必要でした。
これに対して、VisualBasicでは、あらかじめコマンドボタンがコントロールとして用意されていますので、単にフォームに張り付けるだけで使えるようになりました。
2.プログラミングは、DOSBasicでは、実行手順を1つ1つプログラム上に記載する必要がありました(プログラムはそこに書かれた順番に実行されます)。
これに対して、VisualBasicでは、イベント・ドリブン・プログラミングを行います。ボタンがマウスで左クリックされた、というようなイベントが発生したときに実行されるプログラムを、指定された場所にコーディングしていくのです。
DOSBasicではプログラミングしなければならなかった部分が部品化され、機能がその中に詰まっていますので、プログラミングそのものが大幅に簡略化されています。したがって、VisualBasicのプログラミングでは、提供されている部品の機能を知って使いこなすことで、Windowsの環境を利用したプログラムを書くことが可能となっています。