《質問-8》VisualBasicはこれからも長い間使用され続けますか。また、WindowsではないOSが普及するようになったら、ほかの言語が使われるようになるのでしょうか。
《回答》各言語には成長と衰退の歴史があります。
最初は、機械語が使われました(最初はOSはありませんでしたが、その後ローダー部分が作られました)。
続いて、アセンブリ言語が使われました(ローダーがさらに改良されて、OSの原型が作られました)。
続いて、いろいろな言語が登場する時代になりました。時代の中心的な役割を果たしたのは、FORTRANとCOBOLでした(この時代には、OSはメーカーや機種ごとに異なるものが作られました)。FORTRANとCOBOLは今でもよく使われています(今日でも主流言語の1つとなっています)。
続いて1971年にはUNIXマシンが出現しC言語が使われました(今も主流言語の1つです)。
以上は主として(今でいう)大型機・中型機の話ですが、その後1980年代になってパソコンの普及が始まり、(DOS版)BASICやPascalなどが使われました。C言語もパソコン版が登場して、よく使われました。当初はMACが大きなシェアをもっていましたが、IBMがパソコンでDOSを採用してからはDOSパソコンが優位を保ってきました。
パソコンのOSはその後、DOSからDOS/Vへ、さらにWindowsへと移ってきました。VisualBasicはWindows環境で使われるBASICです(DOS版BASICが新たな形で復活したものでもあります)。これも今日の主流言語の1つになっています。また、PascalはObjectPascalへ、C言語はC++へと、衣を変えました。さらに、JAVA言語も新しく登場しました。
このように、今日まで、いろいろな歴史的な変遷があります。何が主要なOSとなるかを決めるのは、最終的にはユーザーだと思います。Windowsが支持されている限り、VisualBasic(あるいはその進化した言語)はずっと使われていくのではないでしょうか。しかし、WindowsではないOSが主流になる時代になった場合は、VisualBasicは使命を終えることもありえます(遠い将来のことは、今から正確に予測することはできません)。
しかし、OSや言語が変わっても、基本となるアルゴリズムは同じですので、VisualBasicを使って学習したアルゴリズムは、新しい言語に応用ができます。したがって、言語の学習を通じて、アルゴリズムを習得することが大切だと思います。